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第1戦
GT500
岡山国際サーキット(3.703km)
公式予選 03/31 決 勝 04/01
入場者数 15,000人
フリー走行 08.30-09.15
決勝レース 14:00start [82 Laps ]
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第1戦岡山国際サーキット< OKAYAMA GT 300km RACE >
◆ 4月1日(日)Race 決勝総合結果1位

<決勝>天候:晴れ|コース状況:ドライ名称未設定-2.jpgのサムネール画像

土曜に行われたノックダウン方式の公式予選ではQ3に進出、アタック中の立川が前のマシンに追いつき接触してしまうというアクシデントが起こるも、見事ポールポジションを獲得した#38 ZENT CERUMOSC430。久々のポールポジションから臨む決勝にチーム内のモチベーションはいやが上にも高まったが、土曜の公式練習が雨となったこともあり、ドライでのセットアップやタイヤの消耗度合いなど、決勝を前に確認しなければならない項目も多く、午前8時20分からのフリー走行はLEXUS TEAM ZENT CERUMOにとって非常に重要なセッションとなった。

走行開始の20分ほど前には霧雨がパラつき、前日の予選のような気まぐれな天候がスタッフの脳裏をよぎったものの、天候はすぐに回復し朝日が差す中ドライコンディションでのセッションがスタートした。

開始と同時にコースインした#38 ZENT CERUMO SC430は、平手のドライブ。アウト&インを行った後、再びピットアウトした平手は連続周回に入り、6周目には1分27秒115をマーク。徐々にペースアップした平手は、翌周に1分24秒812として6番手につけると、25秒前後のラップを刻んで再びピットへ。決勝を想定してのセットアップ修正を行うと、再び連続周回をこなす。

午前8時54分、今度は立川がステアリングを握ってコースイン。5分後には1分23秒700にまでタイムを上げた立川は#38 ZENT CERUMO SC430をモニターのトップに押し上げると、その後は25〜26秒台のまずまずのペースで周回を重ね、そのまま45分のセッションはチェッカーを迎える。サーキットサファリの時間帯をも有効に活用しながら決勝を想定したセットアップとタイヤ評価を行った#38 ZENT CERUMO SC430。マシンを降りた立川も「タイヤの消耗は想定範囲内。これなら決勝もなんとか行けるのでは」と決勝に向けた自信を口にするなど、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはすべての準備を整えて、午後2時の決勝スタートに臨むこととなった。

午後零時55分に始まった8分間のウォームアップ。#38 ZENT CERUMO SC430はスタートドライバーを務める平手の手によってコースインし、最後のフィーリングをチェックするといったんピットイン。ほどなくしてピット出口が開き、ダミーグリッドへの試走が始まったが、平手の乗る#38 ZENT CERUMO SC430はピット出口で留め置かれている。両クラスのポールシッターは、全車がグリッドに着いた後、その隊列の作った花道を通って最前列に向かうのだ。

GT300のポールシッターである#911 エンドレスTAISAN PORSCHEに続き、大トリを務める形でコースインした#38 ZENT CERUMO SC430は、午後1時18分にダミーグリッド最前列にマシンを止めた。

華やかな雰囲気のスタート進行が進む中、落ち着いたリラックスした表情を浮かべる高木監督と立川、平手。瞬く間に時間は過ぎ、ついに午後2時に平手のドライブで決勝のローリングがスタートした。

気温10℃、路面温度15℃というコンディションでスタートした決勝。ソフト系のタイヤをチョイスしていたこともあり、「温まりの良さを活かしてスタートから逃げよう」と考えていた平手は、その言葉通りグリーンシグナルが点灯すると同時に好スタート。接触や競り合いながら1コーナーをクリアする後続の混乱をよそに、オープニングラップで早くも2番手以下を引き離して行く。

1周目で1秒3ものギャップを築いた平手は、#38 ZENT CERUMO SC430にムチを入れて序盤にプッシュ。2番手に浮上した#36 PETRONAS TOM'S SC430を引き離して行く。しかし、6周目あたりから早くもバックマーカーが現れ始め、7周目に2番手に浮上した#23 MOTUL AUTECH GT-Rとのギャップは思うように拡がらない。

それでも16周目には4秒8にまでマージンを奪った平手だったが、ソフト系のタイヤを選んでいたことで徐々にタイヤの消耗が始まって来てしまう。スタート前から予想していた状況ではあったものの、このあたりから平手はじりじりと#23 MOTUL AUTECH GT-Rに間合いを詰められて行くことに。

23周目にはついにその差が1秒を切り、ピット内のスタッフにも緊張感が漂って来たが平手は粘り強く周回を重ね、トップを死守して行く。

しかし、ついに33周目のアトウッドカーブ立ち上がりで#23 MOTUL AUTECH GT-Rに並びかけられた#38 ZENT CERUMO SC430は、続くヘアピンへのアプローチでインをこじ開けられ、#23 MOTUL AUTECH GT-Rの後塵を拝することに。トップを明け渡してしまった平手だが、その後も諦める事無くギャップを拡大されないよう、#23 MOTUL AUTECH GT-Rを追走していく。

そして35周終了時、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは平手をピットに呼び寄せ、立川に後半スティントを託す。高木監督以下、チームは立川により硬めのミディアムタイヤを履かせ、残る47周というロングスティントでの逆転を目指すこととなった。

この動きを見て、トップを走っていた#23 MOTUL AUTECH GT-R、さらには3番手につけていた#100 RAYBRIG HSV-010も翌周にピットイン。ソフトより温まり難いミディアムタイヤながら、アウトラップに必死にプッシュした立川だったが、ここで#100 RAYBRIG HSV-010にも先行され事実上の3番手にドロップしてしまう。

 名称未設定-3.jpg

しかし、同様に#23 MOTUL AUTECH GT-Rもタイヤの温まりに苦戦。この機を逃さず、立川は#100 RAYBRIG HSV-010に続いて39周目に入るホームストレートで#23 MOTUL AUTECH GT-Rをパス。逃げる#100 RAYBRIG HSV-010を追いかけて行く。

タイヤ交換を引っ張ったマシンがピットインしたことで、44周目には#100 RAYBRIG HSV-010がトップ、#38 ZENT CERUMO SC430は2番手に浮上することとなるが、この時点で既に立川は#100 RAYBRIG HSV-010をコンマ7秒差の射程距離に収めている状態。なんとか立川を引き離そうとプッシュする#100 RAYBRIG HSV-010に対し、周回遅れの巡り合わせのタイミングが悪かったこともあり一時は4秒ほどギャップを拡げられてしまった立川だったが、逆に相手が周回遅れに詰まったところで間合いを詰め、64周目には再びコンマ5秒差に。

仕掛けるタイミングを狙っていた立川は69周目、ヘアピン立ち上がりでアウトから並びかけ、続くリボルバーコーナーの進入でインを奪って逆転に成功しトップの座に返り咲く。サインガードで見守る平手と高木監督にも、思わずガッツポーズが出る。

ところが、このまま優勝と思われた終盤、予期せぬドラマが起こる。#100 RAYBRIG HSV-010よりも速いコース前半部分で相次いで周回遅れに行く手を阻まれたことと、ラスト5周でタイヤの消耗が始まったことが重なり、立川の背後に#100 RAYBRIG HSV-010が再び迫って来たのだ。

リヤを振りながら苦しげに走る立川は必死の防戦を見せていたものの、ついに81周目のダブルヘアピン2つ目でアウトから#100 RAYBRIG HSV-010にオーバーテイクされてしまう。ラストラップを目前にしたトップ陥落に、ピットのスタッフも声を失った。

しかし、「このままでは格好悪くてピットに帰れない」とばかりに勝負を諦めなかった立川は、ラストラップのヘアピンで#100 RAYBRIG HSV-010のインに飛び込み、トップを奪還することに成功する。

予期せぬ大逆転劇にスタンドのファン以上に歓喜に沸くLEXUS TEAM ZENT CERUMOのピット。喜びに沸くその前を#38 ZENT CERUMO SC430はトップで駆け抜け、劇的なポール・トゥ・ウインを達成することに。窓から右手を突き出し、ガッツポーズでウイニングランを終えた立川を高木監督、平手が出迎え、3人は喜びの抱擁をかわす。

 開幕戦.jpgのサムネール画像

こうして今季開幕戦を見事なポール・トゥ・ウインで飾ったLEXUS TEAM ZENT CERUMO。最高のシーズンスタートを切った#38 ZENT CERUMO SC430には、次戦富士で40kgのウエイトが搭載されることとなったが、今回のレース展開のようにそれを跳ね返しての上位入賞を期待したい。

 

 

ドライバー/立川祐路

「ラスト5周でタイヤが厳しくなった上に、周回遅れとの巡り合わせが悪くて抜かれてしまったんですが、最後まで諦めずにプッシュして本当に良かったです。この優勝はシーズンオフを通じて、クルマを仕上げるために頑張って来たみんなのお陰だと思いますし、こうして開幕戦でポール・トゥ・ウインという結果を得られたことで、やってきたことが間違っていなかったということの証明にもなりました。次はウエイトを積みますが、舞台が得意の富士ということで充分戦えるはず。シリーズの流れを考えても今回優勝出来たということは非常に大きかったと思います。次の富士でもたくさんポイントを獲って、良い形でシーズンを戦えるよう頑張ります!」

ドライバー/平手晃平

「初めてGT500でポールスタートを担当したのですが、自分が温まりの良いソフト系のタイヤを履いているのに対し、他のマシンの何台かが硬めのタイヤを履いていることは分かっていましたので、そこを活かしてスタートで逃げてやろうと考えていました。結果的にうまく行ったとは思います。ただ、気温が少し上がってしまったことで、予想よりはタイヤの消耗が早かったかもしれません。23号車に抜かれず、トップのまま立川さんに繋げていれば最高だったんですが、2番手でも引き離されないよう頑張りました。後半は喜んだり、がっかりしたり、また喜んだりと、本当に自分が乗っているよりもドキドキで疲れました(笑)。次の富士は昨年優勝していますしテストでも好調だったので、表彰台はもちろん、連勝を狙いたいですね」

監督/高木虎之介

「スタートから10周ぐらいは平手も速かったですし、良く頑張ってくれたと思います。最終的に23号車に抜かれてしまいましたが、ちゃんとチームの予定通り35周を良い形で走り切ってくれました。残り周回を考えて、立川のスティントにはより硬めのタイヤを選んだのですが、最初少し引き離されたのは、たぶん立川がスティント前半はタイヤをセーブしていたからじゃないでしょうか。いったんトップに立った後、タイヤもキツかったでしょうし、周回遅れとの巡り合わせも悪く間合いを詰められて抜き返されてしまいましたが、最後はベテラン立川の駆け引きの上手さが出ましたね。次戦の富士は40kg搭載しますが、それぐらい積んでいてもきっと表彰台あたりを争えるのではないかと思いますし、40kg積んでどれだけポイントを稼げるか……。ある意味次の富士はチームにとって大きな勝負になると思いますね」

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23周目にはついにその差が1秒を切り、ピット内のスタッフにも緊張感が漂って来たが平手は粘り強く周回を重ね、トップを死守して行く。

しかし、ついに33周目のアトウッドカーブ立ち上がりで#23 MOTUL AUTECH GT-Rに並びかけられた#38 ZENT CERUMO SC430は、続くヘアピンへのアプローチでインをこじ開けられ、#23 MOTUL AUTECH GT-Rの後塵を拝することに。トップを明け渡してしまった平手だが、その後も諦める事無くギャップを拡大されないよう、#23 MOTUL AUTECH GT-Rを追走していく。

そして35周終了時、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは平手をピットに呼び寄せ、立川に後半スティントを託す。高木監督以下、チームは立川により硬めのミディアムタイヤを履かせ、残る47周というロングスティントでの逆転を目指すこととなった。

この動きを見て、トップを走っていた#23 MOTUL AUTECH GT-R、さらには3番手につけていた#100 RAYBRIG HSV-010も翌周にピットイン。ソフトより温まり難いミディアムタイヤながら、アウトラップに必死にプッシュした立川だったが、ここで#100 RAYBRIG HSV-010にも先行され事実上の3番手にドロップしてしまう。

 名称未設定-3.jpg

しかし、同様に#23 MOTUL AUTECH GT-Rもタイヤの温まりに苦戦。この機を逃さず、立川は#100 RAYBRIG HSV-010に続いて39周目に入るホームストレートで#23 MOTUL AUTECH GT-Rをパス。逃げる#100 RAYBRIG HSV-010を追いかけて行く。

タイヤ交換を引っ張ったマシンがピットインしたことで、44周目には#100 RAYBRIG HSV-010がトップ、#38 ZENT CERUMO SC430は2番手に浮上することとなるが、この時点で既に立川は#100 RAYBRIG HSV-010をコンマ7秒差の射程距離に収めている状態。なんとか立川を引き離そうとプッシュする#100 RAYBRIG HSV-010に対し、周回遅れの巡り合わせのタイミングが悪かったこともあり一時は4秒ほどギャップを拡げられてしまった立川だったが、逆に相手が周回遅れに詰まったところで間合いを詰め、64周目には再びコンマ5秒差に。

仕掛けるタイミングを狙っていた立川は69周目、ヘアピン立ち上がりでアウトから並びかけ、続くリボルバーコーナーの進入でインを奪って逆転に成功しトップの座に返り咲く。サインガードで見守る平手と高木監督にも、思わずガッツポーズが出る。

ところが、このまま優勝と思われた終盤、予期せぬドラマが起こる。#100 RAYBRIG HSV-010よりも速いコース前半部分で相次いで周回遅れに行く手を阻まれたことと、ラスト5周でタイヤの消耗が始まったことが重なり、立川の背後に#100 RAYBRIG HSV-010が再び迫って来たのだ。

リヤを振りながら苦しげに走る立川は必死の防戦を見せていたものの、ついに81周目のダブルヘアピン2つ目でアウトから#100 RAYBRIG HSV-010にオーバーテイクされてしまう。ラストラップを目前にしたトップ陥落に、ピットのスタッフも声を失った。

しかし、「このままでは格好悪くてピットに帰れない」とばかりに勝負を諦めなかった立川は、ラストラップのヘアピンで#100 RAYBRIG HSV-010のインに飛び込み、トップを奪還することに成功する。

予期せぬ大逆転劇にスタンドのファン以上に歓喜に沸くLEXUS TEAM ZENT CERUMOのピット。喜びに沸くその前を#38 ZENT CERUMO SC430はトップで駆け抜け、劇的なポール・トゥ・ウインを達成することに。窓から右手を突き出し、ガッツポーズでウイニングランを終えた立川を高木監督、平手が出迎え、3人は喜びの抱擁をかわす。

 開幕戦.jpgのサムネール画像

こうして今季開幕戦を見事なポール・トゥ・ウインで飾ったLEXUS TEAM ZENT CERUMO。最高のシーズンスタートを切った#38 ZENT CERUMO SC430には、次戦富士で40kgのウエイトが搭載されることとなったが、今回のレース展開のようにそれを跳ね返しての上位入賞を期待したい。

 

 

ドライバー/立川祐路

「ラスト5周でタイヤが厳しくなった上に、周回遅れとの巡り合わせが悪くて抜かれてしまったんですが、最後まで諦めずにプッシュして本当に良かったです。この優勝はシーズンオフを通じて、クルマを仕上げるために頑張って来たみんなのお陰だと思いますし、こうして開幕戦でポール・トゥ・ウインという結果を得られたことで、やってきたことが間違っていなかったということの証明にもなりました。次はウエイトを積みますが、舞台が得意の富士ということで充分戦えるはず。シリーズの流れを考えても今回優勝出来たということは非常に大きかったと思います。次の富士でもたくさんポイントを獲って、良い形でシーズンを戦えるよう頑張ります!」

ドライバー/平手晃平

「初めてGT500でポールスタートを担当したのですが、自分が温まりの良いソフト系のタイヤを履いているのに対し、他のマシンの何台かが硬めのタイヤを履いていることは分かっていましたので、そこを活かしてスタートで逃げてやろうと考えていました。結果的にうまく行ったとは思います。ただ、気温が少し上がってしまったことで、予想よりはタイヤの消耗が早かったかもしれません。23号車に抜かれず、トップのまま立川さんに繋げていれば最高だったんですが、2番手でも引き離されないよう頑張りました。後半は喜んだり、がっかりしたり、また喜んだりと、本当に自分が乗っているよりもドキドキで疲れました(笑)。次の富士は昨年優勝していますしテストでも好調だったので、表彰台はもちろん、連勝を狙いたいですね」

監督/高木虎之介

「スタートから10周ぐらいは平手も速かったですし、良く頑張ってくれたと思います。最終的に23号車に抜かれてしまいましたが、ちゃんとチームの予定通り35周を良い形で走り切ってくれました。残り周回を考えて、立川のスティントにはより硬めのタイヤを選んだのですが、最初少し引き離されたのは、たぶん立川がスティント前半はタイヤをセーブしていたからじゃないでしょうか。いったんトップに立った後、タイヤもキツかったでしょうし、周回遅れとの巡り合わせも悪く間合いを詰められて抜き返されてしまいましたが、最後はベテラン立川の駆け引きの上手さが出ましたね。次戦の富士は40kg搭載しますが、それぐらい積んでいてもきっと表彰台あたりを争えるのではないかと思いますし、40kg積んでどれだけポイントを稼げるか……。ある意味次の富士はチームにとって大きな勝負になると思いますね」名称未設定-4.jpg 

 

第1戦岡山国際サーキット
◆ 3月31日(土)Qualify  公式予選総合結果1位(1分22秒572)

< 公式予選>天候:雨〜晴れ|コース状況:ウエット〜ドライ

2年目を迎える立川祐路、平手晃平のドライバーコンビで今季もスーパーGTシリーズを戦うこととなったLEXUS TEAM ZENT CERUMO。高木虎之介監督以下、ふたりのドライバーとチームスタッフたちは、オフシーズンの間も精力的にテストで走り込むなど、#38 ZENT CERUMO SC430のさらなるアップデートと熟成に取り組んで来た。そしていよいよ迎えた2012シーズンの開幕戦は岡山国際サーキットが舞台。この岡山で約2週間前に行われた合同テストでもセットアップやタイヤテストなど様々なメニューをこなし、ポジション的にもレクサス勢トップの総合3番手につけ、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは大きな手応えを手に今季最初のレースウィークに臨んだ。

しかし、思わしくなかった予報通り、土曜の岡山国際は未明から降る雨によって、ウエットコンディションとなった。午前9時からの公式練習に向け、チームは#38 ZENT CERUMO SC430にレインタイヤを装着するも、思わしくないコンディションの中、セッション序盤はピットで状況を見守ることに。

僅かに雨量が減り始めたことを受け、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは午前9時26分に#38 ZENT CERUMO SC430をピットアウトさせる。コクピットには立川が乗り込み、ゆっくりとしたペースでコース状況を確かめながら周回を重ね始めるが、立川が2分07秒801を刻んだ直後、スピンしたGT300車両が立ち往生しセッションは赤旗中断に。

いったん再開されたセッションだが、その5分後には再び赤旗となってしまい思うように周回の重ねられなかった#38 ZENT CERUMO SC430だが、2度目の再開となった午前9時51分、立川は再びコースインすると立て続けに好タイムをマーク。午前10時を目前にした段階で、1分38秒777でトップに躍り出る。

いったんは#17 KEIHIN HSV-010にタイムを逆転された#38 ZENT CERUMO SC430だったが、さらに1分36秒645にまでタイムアップしトップに返り咲くと、午前10時05分には1分36秒090へとタイムアップ。しかし、この直後#39 DENSO KOBELCO SC430が1分34秒台の圧倒的なタイムをたたき出すなどGT500は今季も激戦区の様相。

その後3度目の赤旗中断が入るも、精力的に周回を重ねた#38 ZENT CERUMO SC430は、午前10時29分には立川に代わって平手がコースイン。1分47秒台のゆっくりとしたペースでラップを刻み始めた平手は徐々にペースを上げ、1分36秒740にまでタイムアップ。セットアップとタイヤ評価を進めた#38 ZENT CERUMO SC430は、6番手というポジションで1時間40分の混走時間帯を終了する。

10分間のGT300占有時間帯に続き、午前10時50分から始まったGT500の占有時間帯に、#38 ZENT CERUMO SC430は再び平手がコースイン。ここでも36秒台のタイムで周回を重ねるが、雨が上がり急速に変化して行くコース状況の中、タイムアップはならずチェッカー。最終的にこのセッションの#38 ZENT CERUMO SC430は10番手というポジションとなった。

お昼のインターバルに行われたピットウォークの前半には明るい日差しが戻り、コースはさらにドライ方向へと向かっていたものの、ピットウォーク半ばには再び雨が降り始める。一時は激しく降ったものの、午後1時を前に再び雨は上がり、午後2時半からの公式予選はドライ路面に転じて行く。

今回の公式予開幕戦 予選2.jpg選はQ1、Q2、Q3の3つのセッションで徐々に遅いマシンがふるい落とされて行くノックアウト方式。また、今季レギュレーションが変わりQ1~Q2は同じタイヤで異なるドライバーがアタックしなければならないなど、両方のドライバーに同様の速さが求められる他、チームにとってはより難しい戦略が求められる形となった。

雨が上がり、サポートレースの間にほぼドライに転じた路面コンディションを受け、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはライバル陣営同様、スリックタイヤを装着してQ1に臨んだ。15分間のQ1を担当するのは立川。従って、Q2は平手がアタックし、最後のQ3を再び立川が走る作戦だ。

上位11台がQ2進出となるQ1。しかし先に始まったGT300のアタック時間に雨が降り始め、WET宣言が出されることに。これを受けて急遽浅溝のレインタイヤを装着してコースインした#38 ZENT CERUMO SC430だったが、思いのほか路面が濡れており、チームはいったん立川をピットへ呼び寄せタイヤを換えようとするが、予想外にコンディションの好転が早そうだとの判断から、チームは#38 ZENT CERUMO SC430をそのままコースに戻すことに。

ところがコンディションの好転が早く、ドライタイヤでのアタックが可能と判断した立川は、残り5分のところでピットイン。ここでドライタイヤに履き替えようとしていたところで、#35 KeePer Kraft SC430がアトウッドカーブで立ち往生したため、セッションは赤旗中断となる。

この段階では1分35秒130でQ1通過ギリギリの11番手だった#38 ZENT CERUMO SC430だが、予定通りドライタイヤに履き替えると残り5分で再開されたセッション終盤、ラストラップの立川の好アタックで1分27秒834と一気にタイムアップ。結局このセッションをトップ通過することとなった。

混乱のQ1を無事クリアした#38 ZENT CERUMOSC430だったが、多くのライバル陣営が新しいドライタイヤをQ2に残しているのに対し、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはQ1で既にドライタイヤを履いているため、Q2を担う平手はユーズドタイヤでのアタックを強いられる状況となってしまう。

ところが、高木監督以下チームスタッフの心配も杞憂に終わる。周囲より、3分ほど遅れて午後3時33分にコースインした平手は、1周目1分38秒807、2周目1分27秒916と順調にタイムアップ。残り3分のところで1分25秒795で6番手に浮上すると、さらに1分23秒771の好タイムを刻んで一時2番手に。ラストラップはタイム更新こそならなかった平手だが、見事6番手でこのセッションを終了。#38 ZENT CERUMO SC430は無事Q3進出を果たす。

最終Q3は再び立川がアタック。タイミングを計って約3分ほど経過した時点で立川を送り出したLEXUS TEAM ZENT CERUMOだったが、ここで立川の目前に#18 ウイダーHSV-010が入ってしまう。このため、計測3周目のアタックラップでこの#18 ウイダーHSV-010に詰まってしまった#38 ZENT CERUMO SC430は、ヘアピン立ち上がりで僅かに追突してしまうなどロスしてしまうが、立川はアクセルを緩めず猛プッシュ。その結果、刻んだタイムは1分22秒572で#38 ZENT CERUMO SC430はタイミングモニターのトップに浮上することに。

結局そのまま立川のタイムは破られることなくセッションは終了。これにより、#38 ZENT CERUMO SC430は2009年第8戦以来となるポールポジションを獲得、立川も自身が保持していた通算最多PP記録を16に伸ばすこととなった。

今シーズンの開幕戦で堂々のポールポジションを獲得したLEXUS TEAM ZENT CERUMO。明日の決勝はドライコンディションと目されており、今日のような波乱はないはず。最前列からスタートする#38 ZENT CERUMO SC430には、最高のシーズンスタートとなる好レースを期待したい。

開幕戦 予選3.jpg

ドライバー/立川祐路

「ポールポジションが獲れたことはうれしいのですが、Q1で何度もピットインしたりしてあまりに天候に振り回され、ドタバタした予選だったので“ホッとした”という感覚の方が強いですね。テストの段階から行けるんじゃないかという手応えはありましたが、それをポールポジションという結果に出せて良かったです。Q3のアタックでは、かなり18号車との間隔を空けていたのに追いついてしまって。少し接触してしまったので、かなりロスがあったとは思います。ピットに戻るとき、無線で順位を教えてもらったのですが、うまく自分の順位が聞き取れず何度も聞き返して(笑)。今日はコンディションも悪く、明日に向けて試せていない部分もあるのですが、決勝にはしっかりとした作戦を立てて臨みたいと思います」

ドライバー/平手晃平

「今日僕はQ2担当だったのですが、Q1は見る立場で凄くドキドキしていました。Q1でドライタイヤを使っていたので、Q2では中古でアタックしなければならなかったのですが、前回のテストで中古タイヤでのタイムが良かったので自信を持ってアタックに臨む事が出来ました。ギリギリではありましたが、無事Q2を突破出来たので、そこさえクリア出来ればあとはQ3で立川さんがトップを獲ってくれると思っていました。モニターでQ3を見ていて、18号車が邪魔になっていたので大丈夫かなとも思いましたが、帰って来たら凄いタイムで(笑)。あれがなければもっと凄いタイムが出ていたと思います。明日は自分にとってGT500では初めてポールポジションからのスタートになるのですが、スタートから逃げて開幕ダッシュを決めたいですね」

監督/高木虎之介

「テストの時から良い手応えがありましたので、ポールポジションが獲れるんじゃないかとは思っていましたから、僕自身はドキドキはしませんでしたね。ただ、Q1でドライタイヤを使ってしまっていたので、ライバル勢がほとんどニュータイヤでアタックするQ2で、平手が中古になってしまったので苦しいかなとも思いましたが、平手が良く頑張ってくれました。Q3では一発タイムは出るだろうと思っていましたし、そこで履いたタイヤも事前に決勝を想定して決めていたものなので、結果的には予定通りに進んだとも言えます。やはり失敗はQ1でドライタイヤを使った点くらいでしょうか。今年は去年よりも20周くらい増えていますし、テストの状況から考えると決勝では少しタイヤが厳しいかもしれないので、明日はいかに最初のスティントを30周くらいまで引っ張れるかでしょうね。明日の朝の45分間のフリー走行でさらに色々煮詰める必要があると思いますが、昨年後半からの良い流れを途切れさせないように良いレースをしたいと思います」 

開幕戦 予選4.jpg

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